フライリール外装リフォーム応用編
経年変化で黒ずんでしまったフラーリール。BRISTOL「No.65」
Pflueger「SAL-TROUT」
如何にすれば、
新しい輝きを取り戻せるか
!?
「播漁研」播磨漁具研究所
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フライリール外装リフォーム応用編
フライリール外装リフォーム応用編
ここにアメリカ製のアンティークフライリール、
BRISTOL
「No.65」(左)、
Pflueger
「SAL-TROUT」の2体があります。双方ともに末期的コンディション。
「No.65」はクリックのリベットが欠落、回転不良。
「SAL-TROUT」は機関快調ながらペイントが経年劣化し、触るだけで
手が黒く汚れてしまう状態。
ここは古くなった塗装を除去し、オリジナルの素材感で勝負。リフォーム開始だ!
※剥離剤で塗膜を除去する作業を控えて、
スチールウールで丹念に時間をかけて研磨しても同じ結果が得られますので、
なるべくそのようにしてください。
まず私の場合、塗料剥離剤を使用して概ね塗膜を除去します。しかし剥離剤の扱いは大変危険を伴うのでここでは紹介を控えます。
その後、スチールウールの番手違いを3種類ほど用意し、粗い番手から順番に使用して研磨します。
完成!
この工程は応用の利く
何かと使えるテクニックです。
ワックスで定期的にポリッシュすれば
永遠に綺麗な状態で使えますよ。
この工程の最後に最も細かい番手のスチールウールで丹念に研磨し、一旦、研磨工程を終了します。イイ顔になってきました。
ここでは妥協を許さず、さらにアルミワックスですりこみポリッシュで仕上げます。これにより、水を弾き、アルミ素地の表面保護にも有効です。
(写真は
「No.65」
同様に
「SAL-TROUT」も)
Pflueger「SAL-TROUT」の組み立て完成です。主軸、クリック爪などにグリスアップし、回転抜群。
とても1920年から30年代の製造、80年も昔の道具には見えませんよ。オリジナル貫徹派にとってもある意味、「塗装前のオリジナル」の状態とも解釈できますね。
BRISTOL「No.65」の組み立て完成です。
クリック爪も破損したリベットも除去しビス止め修理。
機能も復活しグリスアップを済ませて、回転抜群。
リフレッシュして現役復帰!いかがでしょうか?
完成!
製作:こう房 HAND A
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快改供版事例
上記テクニックを用いた事例を紹介します。
左のリールは1930年代頃の製造と思われるアメリカ製のスケルトンタイプ。
全く同形で日本のTAICO製のものを扱ったことがあります。
ご覧のように塗装面が末期症状でした。塗装膜を除去し、研磨して整え、ワックスでポリッシュ仕上げしました。
「No.65」「SAL-TROUT」と比べて見てください。
このリールはスチール素材のため、アルミとはまた違った重厚感ある輝きを放っています。見ているだけで古き良き時代のクラフトマンの心意気が伝わってくるような気がします。
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